Brief Communication

免疫:ホルマリン不活化ワクチンによって引き起こされる過敏症に考えられる分子機構

Nature Medicine 12, 8 doi: 10.1038/nm1456

タンパク質には熱、酸化またアルデヒド類への曝露により反応性の高いカルボニル基が生じ、これにより抗原はスカベンジャー受容体に送られる。ワクチン製造の際に広く使用されているホルムアルデヒドは、このようなワクチン接種後のパラミクソウイルス感染での非定型的症状の悪化と関連があるとされている。我々は、ホルムアルデヒド処理したワクチン抗原のカルボニル基が2型ヘルパーT細胞(TH2)応答を促進し、マウスでは呼吸器合胞体ウイルス(RSV)症を悪化させることを示す。この影響はカルボニル基の化学的還元によってある程度解消可能である。

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