Technical Report 画像化法:工学的方法によって作製された超高感度分子イメージング用磁気ナノ粒子 2007年1月5日 Nature Medicine 13, 1 doi: 10.1038/nm1467 標的とする生体分子を検出するための超高感度分子イメージング用ナノプローブの開発を成功させることは、困難な課題である。磁気ナノプローブは、そのような役割を果たす可能性を有するが、現在入手可能なプローブ類から得られている結果は、最適といえるレベルからは程遠い。今回我々は、工学的方法を用い、スピネル型金属フェライトの磁気スピン、粒度および型の系統的評価を含む過程を経て、革新的な磁気ナノプローブを開発した。この磁性に改変を加えた酸化鉄(MEIO)ナノプローブは、抗体と結合させたところ、現在入手可能なプローブ類に比べ、癌マーカー検出の際の磁気共鳴画像化法(MRI)の感度がより高くなった。また我々は、マウスに移植した小さな腫瘍の可視化にも成功した。このようなナノテクノロジーにもとづいた高性能の分子プローブによって、診断や治療にとって重要な他の生物学的事象を可視化する性能が高められると考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る