Brief Communication 臓器移植:Bリンパ球を対象とした免疫療法は非ヒト霊長類で膵島同種移植片の長期生存を促進する 2007年11月8日 Nature Medicine 13, 11 doi: 10.1038/nm1673 我々は、ウサギ抗胸腺細胞グロブリン(サイモグロブリン)とCD20に対するモノクローナル抗体リツキシマブ(リツキサン)を併用する誘導免疫療法が、ラパマイシン単独療法が続けられているカニクイザルで膵島同種移植片の長期生存を促進することを見出した。リツキシマブによる除去後に再構築されるBリンパ球集団は、未成熟のtransitional B細胞が圧倒的多数であるという特徴を持つことから、こうしたリンパ球の持続が膵島同種移植片の長期生存に関連づけられた。また、ドナー特異的アロ抗体が出現しなくなったのは、ラパマイシン単独療法を継続している条件下でのみであった。 Full text PDF 目次へ戻る