Brief Communication

免疫:全身性自己免疫疾患にみられるTLR依存性および非依存性のI型インターフェロン誘導経路

Nature Medicine 13, 5 doi: 10.1038/nm1590

我々は、自己免疫疾患の原型といえる全身性エリテマトーデスに関与する自己免疫を大きく2段階に分けることを提案する。初めのToll様受容体(TLR)非依存性段階は、アポトーシス細胞の残骸とそれに由来する核酸の樹状細胞による取り込みによって起こる。これに対して、次のTLR依存性段階は増幅機能を担い、自己抗体と複合体を作った自己抗原(主に核酸)由来のTLRリガンドの取り込みによって成立する。どちらの段階もI型インターフェロン(IFN)の産生誘導に依存しており、素因をもつ個体でこれらのサイトカインの誘導または活性化に対する治療的介入を行えば、エリテマトーデスなどの自己免疫疾患に対してかなりの症状緩和効果があると考えられる。

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