Brief Communication アルツハイマー病:循環性リポタンパク質受容体によるアミロイドβの除去 2007年9月1日 Nature Medicine 13, 9 doi: 10.1038/nm1635 脳の毛細血管に存在する低密度リポタンパク質受容体関連タンパク質1(LRP)は、アミロイドβペプチド(Aβ)を脳から除去する。本論文では、可溶性の循環性LRP(sLRP)が、ヒトでAβの重要な内因性末梢「シンク」として働くことを報告する。sLRPを介するAβ結合が損なわれたマウスおよびアルツハイマー病患者で、組換えLRPクラスターIV(LRP-IV)は血漿中のAβと結合し、またアルツハイマー病のマウスモデルでみられるAβに関連した病態および機能不全を軽減した。このことは、LRP-IVは実質的に天然のsLRPのかわりとなって働き、Aβを除去できることを示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る