Letter がん:がんの治療応答の非侵襲的評価法 2008年3月3日 Nature Medicine 14, 3 doi: 10.1038/nm1691 治療方式へのがんの応答を迅速に評価できれば、治療過程の早い段階でその有効性の判断が可能になる。がんの生検は薬力学的反応を迅速に評価するのに使えるが、疾患部位によっては生検を繰り返すことがむずかしい。今回我々は、反応するがんと反応しないがんを識別できるように選択したペプチドリガンドを用いることで、治療を開始して数日以内の疾患の全部位における応答を同時に評価した。HVGGSSVペプチドを近赤外造影剤に結合させると、これら2種類のがんを識別することができる。がん内部の薬力学的反応の迅速かつ非侵襲的な評価は薬剤開発を促進し、またがん患者に対して有効性の低い治療方式が継続する期間を最小限にとどめられると期待される。 Full text PDF 目次へ戻る