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免疫:インターロイキン22は腸管接着性微絨毛消滅性細菌病原体に対する初期宿主防御を誘導する

Nature Medicine 14, 3 doi: 10.1038/nm1720

大腸菌(Escherichia coli)O157:H7のような腸管接着性微絨毛消滅性(attaching and effacing;A/E)細菌病原体の感染は、公衆衛生に対する深刻な脅威である。本論文では、マウスのA/E病原体Citrobacter rodentiumを用いて、インターロイキン22(IL-22)がC. rodentiumに対する宿主防御の初期段階に重要な役割をもつことを示す。IL-22ノックアウトマウスの感染では、腸管上皮損傷、全身性の細菌負荷および死亡率が増大する。また、C. rodentium感染中のIL-22誘導初期段階にはIL-23が必要であること、このモデルではIL-22の防御的役割に適応免疫は必須ではないことがわかった。一方、IL-22は結腸上皮細胞で抗菌タンパク質RegファミリーのRegIIIβやRegIIIγなどの直接的誘導に必要である。マウスまたはヒトの外因性RegIIIγは、C. rodentium感染後のIL-22ノックアウトマウスの生存率を相当度向上させる。我々のデータは、A/E細菌病原体に対する初期防御機構の調節におけるIL-22の新たな自然免疫機能を明らかにしている。

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