Technical Report

画像化法:標的ヘプタペプチドと共焦点マイクロ内視鏡を用いた結腸異形成のin vivo検出

Nature Medicine 14, 4 doi: 10.1038/nm1692

標的プローブと新しい画像化技術との組み合わせからは、がんの早期発見を促進できる可能性をもつ一連の強力な手段が得られる。我々は結腸がん発見用のプローブを開発するため、前がん状態の組織に選択的に結合する高親和性リガンドを求めて、未処理ヒト結腸腺腫についてファージディスプレイされたペプチドライブラリーのスクリーニングを行い、特異的なヘプタペプチド配列VRPMPLQを同定した。さらにこのペプチドを合成し、フルオレセインと結合させて、結腸内視鏡検査を受ける患者で検証した。蛍光共焦点マイクロ内視鏡を標準的な結腸内視鏡の器具挿入管を通して送達し、局所投与したペプチドの画像を得た。in vivo画像は、毎秒12コマ、作動距離50µm、分解能2.5µm(横断方向)と20µm(長軸方向)で得られた。このフルオレセイン結合ペプチドは、隣接する正常細胞よりも異形成結腸細胞に強く結合し、感度81%、特異度82%だった。この手法は、結腸直腸がん、またおそらくはほかの上皮悪性腫瘍でも早期発見のための有望な画像診断法となる。

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