Brief Communication がん:グリオーマでの低分子干渉RNAによるxCTのサイレンシングは神経変性を阻害し脳浮腫を軽減する 2008年6月15日 Nature Medicine 14, 6 doi: 10.1038/nm1772 神経変性や脳浮腫はヒトの悪性脳腫瘍の顕著な特徴である。本論文では、Xc-系を構成するグルタミン酸輸送体xCT(SLC7a11にコードされる)のin vivoでの遺伝学的あるいは薬理学的阻害が、神経変性の進行停止と病巣周囲の浮腫の軽減をもたらし、生存期間を延長することを示す。これらの結果は、グリオーマによって引き起こされる神経変性と脳浮腫にxCTが重要な役割を持つことを示しており、浮腫形成の一因が腫瘍周囲の細胞死の結果であるという考えを裏づけている。 Full text PDF 目次へ戻る