News & Views COMMUNITY CORNER: 抗炎症薬はアルツハイマー病に効果なし 2008年9月1日 Nature Medicine 14, 9 doi: 10.1038/nm0908-916 容易に手に入る薬剤のセレコキシブとナプロキセンでアルツハイマー病が予防できるのではないかという希望的観測は、大規模なランダム化試験のデータが最近公表されたことで一蹴された。疫学研究で予想された結果とは大いに異なり、この報告ではこれら2種の薬剤がアルツハイマー病の家族歴をもつ高齢者で認知機能を改善しないことが明らかになった。そのうえ、ナプロキセンはむしろ有害である可能性さえ示唆された。これらの知見は、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)によるアルツハイマー病治療の実験に幕を引くことになるのだろうか。 Full text PDF 目次へ戻る