Brief Communication 肝炎:マイクロRNA miR-122のレベルが低下しているC型肝炎患者ではインターフェロン治療に対する応答性が低い 2009年1月1日 Nature Medicine 15, 1 doi: 10.1038/nm.1902 肝臓特異的miR-122を含む複数のマイクロRNA(miRNA)は、ヒト肝細胞がんの細胞でC型肝炎ウイルス(HCV)のRNA複製やインターフェロン(IFN)に対する応答の制御にかかわっていることが示唆されている。IFN治療中の慢性C型肝炎(CHC)患者からの肝臓生検標本の分析では、miR-122の発現はウイルス量と相関しておらず、その後のIFN治療の際にウイルス学的な応答がみられなかった患者は治療前のmiR-122レベルが極端に低下していた。しかし、調べた他のmiRNAではわずかな変化しか認められなかった。これらの結果は、miRNAを標的とするCHC治療が有望であることを示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る