Brief Communication 心疾患:フレカイニドはマウスとヒトでカテコラミン誘発性多形性心室頻拍を抑制する 2009年4月1日 Nature Medicine 15, 4 doi: 10.1038/nm.1942 カテコラミン誘発性多形性心室頻拍(CPVT)は、致死性の遺伝性不整脈症候群であり、しばしば薬物治療が無効である。我々は、CPVTモデルマウスで抗不整脈薬であるフレカイニドが心臓リアノジン受容体からのCa2+放出を阻害し、CPVTの基盤となる分子的欠陥を直接標的として不整脈を抑制することを見いだした。また従来の薬物治療では高度な症候性不整脈を示していた2人の患者で、フレカイニドがCPVTを完全に抑制したことは、この現在使用可能な薬物が病態発現機構を標的としたCPVT治療として有望であることを示している。 Full text PDF 目次へ戻る