Brief Communication 免疫:自己免疫性小型血管炎では好中球がNETを放出する 2009年6月11日 Nature Medicine 15, 6 doi: 10.1038/nm.1959 小型血管炎(SVV)は、抗好中球細胞質自己抗体(ANCA)と関連する慢性的な自己炎症状態である。今回我々はクロマチン繊維、いわゆる好中球細胞外トラップ(NET)が、ANCA刺激を受けた好中球により放出され、標的の自己抗原であるプロテイナーゼ3(PR3)やミエロペルオキシダーゼ(MPO)を閉じこめていることを示す。炎症を起こした腎臓でのNETの沈着および循環血中のMPO-DNA複合体は、NET形成が血管炎を引き起こし、SVV患者で好中球成分に対する自己免疫応答を促進することを示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る