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【BETWEEN BEDSIDE AND BENCH】神経系での損傷管理

Nature Medicine 15, 7 doi: 10.1038/JNM-0907-3

中枢神経系を損傷した場合には、リハビリテーション治療を受けることが多い。J W FawcettとA Curtは、リハビリテーションをニューロンの新規接続を形成する能力を高める実験的方法と組み合わせると、どの程度うまく行くかを検討している。この組み合わせについての動物実験からは、人間でこのような治療を行った場合の効果の検証について、さまざまな疑問が浮かび上がっている。リハビリテーションの分野では確実なデータが得にくいことが既にわかっており、彼らはこうした疑問について考察している。P PopovichとD McTigueは、脊髄損傷という特定の種類の神経系損傷を取り上げ、免疫系の果たす役割が正当に評価されていないと論じている。彼らはまた、ごく一般的な治療法の1つであるグルココルチコイド投与が、実際には症状を悪化させかねないことを示唆している。

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