Brief Communication 移植:アレファセプトは非ヒト霊長類で共刺激遮断による同種移植片の生存を促進する 2009年7月1日 Nature Medicine 15, 7 doi: 10.1038/nm.1993 記憶T細胞は、特に共刺激遮断による免疫抑制治療で同種移植片拒絶を促進する。本論文では、CD2特異的な融合タンパク質であるアレファセプト(lymphocyte function-associated antigen-3−Ig; LFA-3−Ig)が選択的に記憶T細胞を除去することを示す。また、アレファセプトは、CD80とCD86に特異的な融合タンパク質であるCTLA-4(cytotoxic T lymphocyte antigen-4)-Igを用いた共刺激遮断による治療と併用すると、非ヒト霊長類で腎臓同種移植片拒絶や同種抗体産生を防止する。これらの結果は、カルシニューリン阻害剤やステロイド剤、あるいは汎T細胞除去を用いない同種移植片拒絶防止法が直ちに臨床に移せることを裏付けている。 Full text PDF 目次へ戻る