幹細胞療法が主流になるまでには、いくつかの障害が克服されなくてはならない。課題の1つは、幹細胞移植で腫瘍が発生しないことを確実にする方法の開発である。もう1つは、成体幹細胞に多能性(pluripotency)を誘導する安全な方法の探索であり、これが見つかれば成体幹細胞を移植に使えるようになる。Bedside to BenchではE Y SnyderとR Jandialが、幹細胞療法の腫瘍形成リスクについて論じ、Bench to BedsideではL ClarkeとD van der Kooyが、多能性を誘導する新規な手法を検証している。