Brief Communication

免疫:乾癬の表皮過形成へのインターロイキン21の関与

Nature Medicine 15, 9 doi: 10.1038/nm.1995

T細胞は乾癬での皮膚損傷の重要なメディエーターである。本論文では、T細胞に由来するサイトカインであるインターロイキン21(IL-21)が、乾癬患者の皮膚で高度に発現しており、ヒトの角化細胞の増殖を促すこと、またマウス皮内にIL-21を投与すると表皮の過形成が引き起こされることを示す。ヒト乾癬異種移植片を用いたマウスモデルでは、IL-21活性の遮断によって炎症が緩解し、角化細胞の増殖が低下する。IL-21の遮断は、乾癬の新しい治療戦略となるかもしれない。

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