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神経疾患:TRESKカリウムチャネルの優性ネガティブ変異は家族性で前兆を伴う片頭痛と関連する

Nature Medicine 16, 10 doi: 10.1038/nm.2216

前兆を伴う片頭痛は、衰弱性で反復性の広くみられる頭痛疾患で、一過的で可逆性の局所神経症状を伴う。ある。2ポアドメイン(K2P)カリウムチャネルであるTWIK関連脊髄カリウムチャネル(TRESK, KCNK18にコードされる)は、疼痛経路や全身麻酔に役割をもつと考えられている。そこで我々は、片頭痛と診断された患者でのKCNK18遺伝子のスクリーニングにより、TRESKが片頭痛にかかわっているかどうかを調べた。本論文では、1つの大きな家系で、前兆を伴う典型的な片頭痛だけにみられるフレームシフト変異F139WfsX24について報告する。三叉神経節などの片頭痛に重要なかかわりのある領域では、TRESKが顕著に発現していることもわかった。機能特性分析から、この変異がTRESK機能の完全な喪失を引き起こし、変異型サブユニットは野生型チャネル機能を抑制し、この対立遺伝子の優性浸透率を説明できることが明らかになった。これらの結果は、前兆を伴う典型的な片頭痛の病因病理にTRESKが役割をもつこと、さらにこのチャネルが治療標的候補となることを確証している。

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