1. Nature Japan
  2. Nature Medicine
  3. v16 n12
  4. ドーパミンD1-D2受容体複合体の解離は抗うつ剤様の影響をもたらす
Brief Communication

うつ病：ドーパミンD1-D2受容体複合体の解離は抗うつ剤様の影響をもたらす

Nature Medicine 16, 12 doi: 10.1038/nm.2263

本論文では、大うつ病患者の死後脳でドーパミンD1およびD2受容体間の連結が著しく増加していたことを報告する。生化学解析から、D1およびD2受容体は直接的なタンパク質-タンパク質間相互作用を介してヘテロ二量体を形成することが明らかになった。ラットにD1-D2受容体複合体を切り離す干渉ペプチドを投与すると、強制水泳試験での自発運動には影響がないが、無動時間のかなりの短縮が見られ、学習性無力試験では逃避失敗回数が低下した。
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