News & Views

【BETWEEN BEDSIDE AND BENCH】妊娠・出産を再考する

Nature Medicine 16, 5 doi: 10.1038/JNM-1005-4

1個の細胞が赤ん坊となって誕生するまでの9か月間は、なにかと順調に進まないことも多く、妊娠過程が停止してしまう種類の不妊や、妊娠期間が正常より短い早産が起こったりする。生殖生物学におけるこれら2つの大きな問題を、B D Murphy、Y Hirota、J ChaおよびS K Deyが検証した。BENCH TO BEDSIDEでは、受胎に必要な多くの過程をFOXL2という単一の遺伝子がどのように仲介しているかを示した複数の研究について、Murphyが解析している。またBEDSIDE TO BENCHではDeyたちが、早産防止薬としてのプロゲステロンの効果についての、互いに矛盾する複数の臨床知見について詳細に検討している。もっと多くの基礎医学研究、とりわけ分娩のマウスモデルの開発などが行われなければ、臨床医がうまく介入して早産を防止できるようにならないと彼らは結論している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度