Editorial

ジェンダーの境界を乗り越える

Nature Medicine 16, 5 doi: 10.1038/nm0510-491

全米科学財団(NSF)は、生物科学分野における女性差別の問題に取り組むために助成金を提供して研究機関の変革を促しているが、最近の研究ではさらなる改革が必要なことが示されている。しかし、研究機関が変わるには時間がかかる。NSFがいかに強力に後押ししても、10年以内に科学系の学部で女性研究員の割合が50%に達するとは考えられない。大学などの研究機関は、採用方法や女性教授のためのリーダーシップトレーニングの場を設けるなどの小さな工夫で大きな違いを生みだすこともできるのだ。

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