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免疫の逆を行く

Nature Medicine 16, 7 doi: 10.1038/nm0710-740

200年ほど前にエドワード・ジェンナーが天然痘ワクチンを開発して以来、予防接種研究はもっぱら、免疫系の活性化に集中してきた。しかし、多発性硬化症などの自己免疫疾患に関していえば、免疫系という体の防御機構を活性化するのではなく、そのスイッチを切ることのほうが目標である。畑違いの自動車関連産業の大御所でさえ、こうした状況変化を承知しており、だから多発性硬化症の進行を遅らせる長期作用型薬の権利をすかさず買い取ったのだ。予防接種という考え方がどのようにして覆されつつあるのかを、Elie Dolginが取材した。

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