Brief Communication

ウイルス感染:致死性フィロウイルス感染に対する暴露後防御のための先端的アンチセンス治療

Nature Medicine 16, 9 doi: 10.1038/nm.2202

エボラウイルスやマールブルグウイルスはきわめて感染性の高いフィロウイルスで、ウイルス性出血熱の原因だが、これらに対するワクチンあるいは治療法で認可されたものは現時点では存在しない。今回我々は、ウイルス感染後の30分から60分の間に、正に荷電したホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMOplus)をさまざまな方式により投与することで、アカゲザルのザイールエボラウイルス致死的感染では60%以上のサルを、カニクイザルのビクトリア湖マールブルグウイルス感染では100%のサルを救済できた。PMOplusは、このようなきわめて病原性の高いウイルスのヒトでの感染治療に有効である可能性がある。

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