Technical Report

細胞単離技術:好中球のゲノミクスおよびプロテオミクスのための臨床マイクロ流体力学

Nature Medicine 16, 9 doi: 10.1038/nm.2205

好中球は免疫応答の調節に重要な役割を果たしている。本論文では、ゲノミクスおよびプロテオミクスのためのmRNAとタンパク質の単離を目的とする「オンチップ」処理法を用いて、全血から好中球を直接かつ迅速に単離するためのロバストな手法を示す。この方法の有効性は、ex vivo刺激実験により、また標準的なバルク単離法との比較により確証された。さらにこの手法を、重篤な外傷および熱傷への免疫応答に関して複数研究機関で行われた臨床研究で、ベッドサイドでの血液処理システムの一部として使用した。我々の研究の小規模な被験者コホートと健康な対照群から得られた予備的結果から、独特な時間依存的遺伝子発現パターンが明らかになり、臨床条件下で好中球の経時的な転写事象を識別可能にする、この方法の有効性が実証された。

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