1. Nature Japan
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  3. v17 n1
  4. デスモグレイン2はアデノウイルス血清型3、7、11および14の受容体である
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ウイルス：デスモグレイン2はアデノウイルス血清型3、7、11および14の受容体である

Nature Medicine 17, 1 doi: 10.1038/nm.2270

我々は、デスモグレイン2（DSG-2）がアデノウイルスAd3、Ad7、Ad11およびAd14によって使われる主要な高親和性受容体であることを突き止めた。これらの血清型は、呼吸器および尿路感染を引き起こす重要なヒト病原体である。上皮細胞では、DSG-2へのアデノウイルスの結合が上皮間葉転換に似た現象を誘導し、細胞間結合部に一時的に隙間ができる。この隙間によって、細胞間結合部に捕捉されているCD46やHer2/neuなどのような受容体が接近しやすくなる。完全なウイルス粒子の他に、十二面体粒子（PtDd：ウイルス複製中に過剰になったウイルスキャプシドタンパク質、ペントンベースとペントンファイバーから形成される）もDSG-2の介在により細胞間結合に隙間を生じさせうることが、組換えAd3 PtDdを用いた研究によって示された。この知見は、アデノウイルスの生物学的性質と発病機序の解明の手がかりとなり、またがん治療にもかかわってくるだろう。
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