Editorial 科学ブログはピア・レビューをよりよいものにする? 2011年1月1日 Nature Medicine 17, 1 doi: 10.1038/nm0111-1 インターネットの普及に伴って、現在ではオンラインで論文が発表された直後から、コメントや批判が科学ブログなどに現れるようになった。こういうダイナミックな議論の場の出現は歓迎すべきことである。こうした場では、匿名での参加によって、誰に遠慮することもない自由な意見の交換が可能だが、研究者のオンラインでの論争は、問題の論文を補足し、よりよくするためのものであるべきだろう。これに比べて、我々が現在採用しているピア・レビュー・システムは、煩雑で時間も労力もかかるものだ。にもかかわらず、これが採択すべきかどうかを裁定するための非常に有益な方法であることは揺らがないと我々は考える。オンライン科学ブログは、その現状から見ると、現在のピア・レビュー・システムに代わるというより、それを補完することにその存在意義があるのではないだろうか。 Full text PDF 目次へ戻る