Brief Communication 鎮痛:非オピオイドプラセボ鎮痛効果はCB1カンナビノイド受容体を介して生じる 2011年10月1日 Nature Medicine 17, 10 doi: 10.1038/nm.2435 プラセボによる鎮痛効果は、オピオイドを介する機序および非オピオイドを介する機序の両方によって生じるが、非オピオイド因子については、これまでまったくわかっていない。今回我々は、CB1カンナビノイド受容体に特異的なアンタゴニストの5-(4-クロロフェニル)-1-(2、4-ジクロロフェニル)-4-メチル-N-ピペリジン-1-yl)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(リモナバンまたはSR141716)は、非オピオイドプラセボ鎮痛反応を遮断するが、オピオイドプラセボ反応には影響を及ぼさないことを明らかにする。これらの知見は、オピオイドシステムが関与しないような条件下では、プラセボ鎮痛効果に内因性カンナビノイド系が極めて重要な役割を果たすことを示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る