Brief Communication

幹細胞:ヒト大腸幹細胞の単離とin vitroでの増殖

Nature Medicine 17, 10 doi: 10.1038/nm.2470

本論文では、ヒト大腸上皮の幹細胞を単離したことについて述べる。ヒトの大腸粘膜生検材料からは、EPHB2(ephrin type-B receptor 2)の細胞表面発現量の差によって、異なる細胞種を純化できる。EPHB2の細胞表面発現量が最も高い細胞は、テロメアが最も長く、腸管上皮幹細胞(ISC)マーカー遺伝子の発現が上昇している細胞に対応していた。このEPHB2強発現細胞のかなりの部分は、ISCニッチを再構成した培養により、未分化で多能性の細胞集団としてin vitroで増殖できる。

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