Technical Report

画像化法:葉酸受容体αを標的とした卵巣がんの
術中腫瘍特異的蛍光画像化:ヒトでの最初の
実験結果

Nature Medicine 17, 10 doi: 10.1038/nm.2472

末期卵巣がんの予後は今もって不良である。術中の腫瘍特異的な蛍光画像化は、腫瘍縮小手術での病期分類および腫瘍減量処置の成績を向上させ、それによって予後を改善できる可能性がある。上皮性卵巣がんの90〜95%に葉酸受容体α(FR-α)が過剰発現していることから、卵巣がん手術における、FR-αを標的とする蛍光剤を用いる腫瘍特異的な術中蛍光画像化法の研究が進められてきた。今回我々は、複数の卵巣がん患者でFR-αを標的とする蛍光剤を用いた術中腫瘍特異的蛍光画像化を行い、卵巣がん患者で術中の病期分類を向上させ、より大胆な腫瘍縮小手術を行うために、この方法が有用と考えられることを示した。

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