News ブラジルの生物医学 2011年10月1日 Nature Medicine 17, 10 doi: 10.1038/nm1011-1169 ブラジルで最も有名なものといえば、カーニバルに黄金の砂浜、あだ名を言うだけで誰でも分かるサッカー選手といったところだろうが、現在この国は疾患治療薬の研究分野でも存在感を強めはじめている。ブラジルに研究の本拠をおく著者を1名以上含む生物医学論文の数は、この10年間でほぼ3倍にもなったが、それでも世界全体での発表総数の2%をわずかに超えるにすぎない。だが、この数字の低さは、革新的な薬剤開発やトランスレーショナル科学に向かうもっと大きな動きを正しく伝えていない。この特集では、ブラジルにおける生物医学研究が持つ強みと、前途に待ち受けている多数の難問に注目して論じている。 Full text PDF 目次へ戻る