Review

動脈血栓症 − 密かに進行し、予測不能で命にかかわる

Nature Medicine 17, 11 doi: 10.1038/nm.2515

アテローム斑破裂部位での血塊形成(血栓症)は、抗血栓療法が進歩しつつあるにもかかわらず、臨床における重要な問題である。動脈血栓症の発症調節機序の解明の進展は、新しい治療法の開発をもたらしており、このような治療法はおおむね、有効性がより高く、安全性も改善されるだろうと予想されている。しかし、この分野が大きく進展するには、個々の患者での動脈血栓症特異的なリスク要因を同定することと、抗血栓療法に対する「多目的に使えるものにする」という考え方を改めることが必要であろう。

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