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COMMUNITY CORNER　 サーチュインが長寿に果たす役割は はっきりしない

2011年11月1日 Nature Medicine 17, 11 doi: 10.1038/nm1111-1350

寿命を延ばせる因子の探索が続いている中、関心や議論の多くはサーチュインの役割に集中している。以前、ショウジョウバエや線虫ではサーチュインタンパク質Sir2の過剰発現で寿命がかなり延びることが見いだされた。しかし今回、ショウジョウバエや線虫で遺伝的背景を厳密に制御して行った実験で、Sir2発現を増強しても寿命に何の影響も見られないことを、Burnettたちが示した。さらに、Sir2と長生きの関連について最初に報告したViswanathanとGuarenteは、彼らが過去に報告した、Sir2発現によって誘導された寿命延長が過大に見積もられていたことを明らかにし、寿命へのSir2の影響は彼らが以前考えたよりもずっと小さいことを示唆している。この2つの新しい研究が、寿命や代謝制御、老化関連疾患にサーチュインが果たす役割についての現在の理解にどう影響してくるのか、専門家3人に訊いてみた。

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