Review 我々はなぜもっとがんにかからないのか。 微小環境ががん進行抑制に果たすと考えられている役割 2011年3月1日 Nature Medicine 17, 3 doi: 10.1038/nm.2328 腫瘍は新規の器官に似ていて、多様なタイプの細胞や成分からできている。腫瘍は、抗腫瘍選択圧に打ち勝つために正常な組織微小環境と競合し、この戦いに勝つまでは宿主に認識されることなく組織内に存在していて、この状態は潜伏がんと呼ばれる。ここでは、正常組織の恒常性と構造ががんの進行を抑える仕組みと、微小環境における変化がこれらのシグナルのバランスを前がん状態に推移させる仕組みについて概説し、またこのような情報をどのようにして臨床目的に適応させるかについても論じる。 Full text PDF 目次へ戻る