Brief Communication

がん:ホジキンリンパ腫の治療によって誘発される二次性腫瘍の病因にPRDM1が関与していることを示す6q21変異体

Nature Medicine 17, 8 doi: 10.1038/nm.2407

小児ホジキンリンパ腫の生存患者は、放射線治療によって誘発される二次性悪性腫瘍(SMN)を発症する危険がある。我々は、小児期に放射線治療を受けたホジキンリンパ腫生存患者で、染色体6q21にSMNに関連する2種類の変異を同定した。これらは、成人期に放射線治療を受けた生存患者では見られない。これらの変異はPRDM1(PR domain containing 1, with ZNF domainをコードする)の通常発現レベルの低下、および放射線曝露後のPRDM1タンパク質の誘導障害に関連するリスク座位を構成する。以上のデータは、放射線暴露が遺伝子に及ぼす今まで未知の影響を示唆しており、これによってPRDM1が放射線治療誘発性のSMNの原因にかかわるようになった可能性がある。

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