Editorial

うまくまとめる

Nature Medicine 17, 9 doi: 10.1038/nm0911-1021

世界規模の保健プログラムは、この10 年間に大きく進展し、資源に恵まれない環境にある人々に救命にかかせない医薬品、予防接種などを提供するために、数十億ドルが投入されてきた。しかし、手に入れやすい安価な医薬品の病院への配備はまだ十分とはいえず、そうした薬が病人のところに届くかどうかの保証もない状態だ。開発途上国に蔓延する疾患と闘うために企画された保健プログラムは、医薬品やワクチンを配布するための、もっと効率がよく、確実な配給法が確立されない限り、その使命を完遂したとはいえないだろう。よりよい医薬品供給系を完成するには、膨大な数の保健プログラムをうまく組み合わせて、無駄な費用を省き、効率をあげ、より多くの命が救えるように歩調を合わせて進めていく必要があるだろう。

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