Commentary

自己免疫疾患で免疫学的自己寛容を再構築する

Nature Medicine 18, 1 doi: 10.1038/nm.2622

最近の進展により、自己反応性T細胞が免疫系で普通に発生し、自己免疫性のエフェクターT細胞へと分化する仕組み、またこのような細胞が中枢および末梢の自己寛容機構によって制御される仕組みの分子基盤が明らかになった。また、自己免疫疾患における標的組織や標的細胞は、免疫メディエーターに対してそれぞれ異なる感受性を示すことの証拠も存在する。この解説では、こうした基礎的知見をどのように扱えば臨床現場での自己免疫疾患患者の自己寛容の再構築に応用できるのか、それについて述べる。

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