Editorial 臨床試験の透明性向上へ向けて 2012年11月1日 Nature Medicine 18, 11 doi: 10.1038/nm.3000 臨床試験の結果の全面開示について、大手製薬企業はこれまで何度か、かなり誤った判断を下してきた。しかし、グラクソスミスクライン(GSK)社の今回の新しい決断は、正しい方向へ向かう第一歩である。これは無記名化した患者レベルでの詳細な臨床試験結果を一定の資格を持つ研究者が入手できるようにするというものだ。GSK社はこうした決定が自社の臨床試験の透明性を増し、また外部研究者による検討を可能にすると考えている。実際に外部の優れた専門家によって解析がなされるようになれば、こうした開示によって最終的に最も大きな利益を受けるのは結局のところ、企業自体なのだ。 Full text PDF 目次へ戻る