Brief Communication 疼痛:PDGFR-β活性化の遮断はモルヒネ鎮痛 耐性を消失させる 2012年3月1日 Nature Medicine 18, 3 doi: 10.1038/nm.2633 オピオイド系薬剤は、数百年にわたって慢性疼痛治療の主軸となってきた。しかし、これを使用した場合、時間が経つにつれて鎮痛耐性が生じ、治療選択肢がほとんどないという状態が生じる。本論文では、血小板由来増殖因子受容体β(PDGFR-β)が仲介するシグナル伝達がモルヒネ耐性に重要な役割を担っていることを示す。PDGFR-βの阻害は、ラットでモルヒネ耐性を選択的に消失させる。PDGFR-β阻害剤は広く使用されており、忍容性も良好であることから、我々の知見の臨床移行は難治性疼痛患者を悩ます苦痛を緩和できると考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る