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がん:シクロホスファミド単回投与後のがんワクチンIMA901投与では、複数のペプチドに対する免疫応答が患者のより長期間の生存に関連する

Nature Medicine 18, 8 doi: 10.1038/nm.2883

IMA901は、ヒトのがん組織に本来存在することが確認された複数の腫瘍関連ペプチド(TUMAP)から構成される、腎細胞がん(RCC)に対する最初の治療ワクチンである。 我々は、連続した2つの臨床試験で、進行性RCCでヒト白血球抗原A(HLA-A)*02+の被験者合計96人でIMA901による治療を行った。第1相臨床試験では、複数のTUMAPに対する患者のT細胞応答が、より良好な疾患管理、およびワクチン投与前のFOXP3(forkhead box P3)+制御性T(Treg)細胞数がより少ないことと関連していた。無作為化第2相臨床試験では、シクロホスファミド単回投与がTreg細胞数を減少させることが示され、複数のTUMAPに対する免疫応答がより長い全生存期間に関連することが確認された。さらに、骨髄由来のサプレッサー細胞のあらかじめ定めた6つの細胞集団のうちの2つが全生存期間の予後マーカーであること、また、300以上の血清バイオマーカーの内で、APOA1(apolipoprotein A-1)とCCL17 [chemokine(C-C motif)ligand 17] がIMA901に対する免疫応答と全生存期間の両方の予測マーカーであることを明らかにした。現在、IMA901による治療の臨床的有益性を決定するための無作為化第3相臨床試験が進行中である。

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