News & Views

脳腫瘍をつまずかせる

Nature Medicine 18, 8 doi: 10.1038/nm.2894

悪性グリオーマは深刻で一様に致死的ながんであり、現行の治療法は緩和的なものにとどまっている。マウスを用いた新しい研究で、新生仔の脳に豊富に存在する神経前駆細胞が放出する脂肪酸因子の一種が、TRPV1チャネルの活性化を介してグリオーマの細胞死を引き起こし、生存期間を延ばすことが明らかになった。この因子の働きから新しい治療戦略が見つかる可能性がある。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度