Editorial 脂肪の問題 2012年8月1日 Nature Medicine 18, 8 doi: 10.1038/nm.2912 肥満の増加は米国では頭打ちになってきているが、世界的には今後も肥満は増え続けると予測されている。一方、抗肥満薬の開発と認可は、安全性の問題などのために大きく立ち後れている。しかし今回、FDAが2種類の新しい抗肥満薬を認可した。需要が大きいのにもかかわらず、使用できる抗肥満薬がなかったことを考えれば、効果が中程度のこれらの薬剤の認可は意外ではない。こうした薬剤が、健康的な生活を送り、時間をかけて体重を減らすという努力にすっかり取って代わることはないだろうが、さまざまなやり方で肥満の克服を助けるための薬剤がさらに開発されるきっかけとなる可能性があり、肥満治療の全体像が様変わりすることにつながるかもしれない。 Full text PDF 目次へ戻る