Editorial 全くその通りだが、不十分だ 2013年1月1日 Nature Medicine 19, 1 doi: 10.1038/nm.3061 米国では、医薬品の適応外使用を医師は自由に行うことができ、認可薬ならばどんな症状にも処方が可能だが、製薬企業が適応外使用について宣伝することはFDAによって禁じられている。この規制にひっかかった製薬企業に対する裁判で、医師に対して提供した適応外使用についての情報が偽りでないなら、FDAは言論の自由を制限することはできないという判決が下された。製薬企業が認可されていない使用のために薬剤を市販することが許可されれば、薬剤の効用が厳密な臨床試験データに基づいて決められるという原則が損なわれることになる。この決定は医薬品販売のあり方、ひいては患者の利益に重大な影響を及ぼす可能性がある。なぜなら、単に「全く間違っていない」というだけでは「十分ではない」からだ。 Full text PDF 目次へ戻る