2013年の生物医学研究には、春の歳出強制削減から秋の政府機関一部閉鎖まで、米国政府の前例のない動きがあったことで、いくつかのドラマティックな展開が見られた。しかし、1年間を通して見るならば、創薬を推進するための数百万ドル規模の企業提携や、再生医学関連の大いに期待される臨床試験の前進など、世界の科学研究は輝きを放ち続けたといえる。以下はNature Medicine恒例の年末特集である。最初のTimeline of eventsでまず今年の主な出来事を振り返ってから、The Yearbookでは世間を驚かせた今年のニュースメーカー5人を選んでみた。製薬分野では、免疫療法やさらに新しいアンチセンス療法のような戦略が進歩してきたため、今年は創薬パイプラインに注目すべき交代劇が見られた。Drugs that made headlines in 2013では、期待通りの評判を得た薬から、痛い目を見た失敗作まで、今年登場した医薬品が評価されている。最後のNotable advances 2013では、マイクロバイオームから微小環境まで、各分野で続いた新発見に至る経緯とそれに関する論文の要点がコンパクトにまとめられている。