Perspective

HIVワクチン開発にCD4+ T細胞応答を役立てる

Nature Medicine 19, 2 doi: 10.1038/nm.3054

CD4+ T細胞は、複雑な一連の過程を経て、病原体に対する効果的な応答を形成できるようになる。だが、HIVワクチンなどの次世代ワクチンの開発では、CD4+ T細胞応答機能が持つと思われる重要性にあまり注意が払われていない。CD4+ T細胞の機能の多くは、最近になって認められたもので、しかも部分的にしか解明されていない。先日、濾胞ヘルパーT細胞を介した持続的な機能的抗体応答形成におけるCD4+ T細胞の役割や、防御免疫のその他の側面におけるCD4+ T細胞の役割についての意見交換のために、少人数の専門家を集めたフォーラムとして、ワークショップが開催された。本概説では、ワークショップでの討論を概括しながらCD4+ T細胞応答が有効なHIVワクチンの成分として役立つ可能性について論じる。

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