Brief Communication

肝障害:ヒトPXRはリファンピシンとイソニアジドの併用薬剤療法に関連する肝毒性を調節する

Nature Medicine 19, 4 doi: 10.1038/nm.3104

ヒトの結核の治療に使われるリファンピシン(RIF)とイソニアジド(INH)の併用薬剤療法は肝障害を引き起こすことが多い。今回我々は、ヒトのプレグナンX受容体(PXR)を持つヒト化マウスモデルを用いて、RIFとINHの併用療法が、ヘム生合成経路のPXRを介した変化により、内因性肝毒性物質であるプロトポルフィリンIXの肝臓での蓄積を引き起こすことを見いだした。今回の結果は、RIFとINHの同時投与によって引き起こされる肝障害の機構を解明する手掛かりとなり、また、これらの化合物のより安全な臨床使用につながる可能性がある。

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