News & Views 化学療法からの回復には神経が欠かせない 2013年6月1日 Nature Medicine 19, 6 doi: 10.1038/nm.3231 細胞毒性のある抗がん剤は、速やかに再生中の組織に存在する正常な前駆細胞をも死滅させてしまうため、造血機能不全の状態が長引くことになる。このような機能不全には、造血幹細胞（HSC）の再生に必要な骨髄ニッチ環境を調節する神経が化学療法薬の毒性によって損傷を受けることが関係している。それならば、神経保護作用を持つ薬剤を同時投与すれば、シスプラチンやビンクリスチンなどの抗がん剤の有毒な作用からHSCを守れるかもしれない。 Full text PDF 目次へ戻る
