Technical Report 画像化法:PET-MRI同時撮影法は、活動状態と休止状態の脳機能を代謝、血流動態および多重時間スケールで明らかにする 2013年9月1日 Nature Medicine 19, 9 doi: 10.1038/nm.3290 陽電子放射断層撮影法(PET)と磁気共鳴画像法(MRI)の同時使用は、脳内の機能的過程を調べるための新しい手段である。今回我々は、バレル野への刺激に対する応答における脳機能について、PETを用いて遅い時間スケールでのグルコース代謝の変化を追跡すると同時に、機能MRI(fMRI)を用いて活動状態での血管および酸素化の速い変化を評価した。その結果、PETとfMRIによって得られた活動データの間に空間的および数量的な相違が見つかった。さらに、ラット脳の機能的結合性を、この2つの手法の両方によって評価した。fMRIでは、既知の9つの神経ネットワークの全てが決定でき、一方PETでは、7つのグルコース代謝関連ネットワークが明らかにされた。これらの結果は、PETとMRIの同時使用は、活動状態および休止状態にある脳の同時研究を可能にし、脳機能や脳内ネットワークのさらなる解明のための包括的および補足的な情報を明らかにできることを実証している。 Full text PDF 目次へ戻る