Brief Communication

がん:RNAサーベイランス関連遺伝子UPF1は膵の腺扁平上皮がんでは一般に変異している

Nature Medicine 20, 6 doi: 10.1038/nm.3548

膵の腺扁平上皮がん(ASC)は不明な点が多い侵襲性の腫瘍で、膵の腺がんに比べて予後が悪く転移する可能性が高い。我々は、ASCの腫瘍細胞ではNMD(nonsense-mediated RNA decay)経路の中心的な構成因子をコードしているUPF1にしばしば体細胞性変異が生じていることを報告する。腫瘍特異的なこのような変異はUPF1RNAのスプライシングを変化させ、NMDを障害して、NMDの基質であるmRNAレベルの上昇につながる。UPF1の変異は、我々の知るかぎりで初めて明らかになった、膵ASCに独特の分子シグネチャーである。

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