Brief Communication
エイズ:多数の祖先株によるHIV-1感染は、単一祖先株による感染よりも高い血中ウイルス量に結び付く
Nature Medicine 21, 10 doi: 10.1038/nm.3932
感染者個人の血中ウイルス量(VL)は長期間にわたってかなり安定しているが、それとは対照的に、患者間のHIV-1 VLセットポイントには変動が見られる。このため、VLセットポイントに影響する宿主およびウイルスの特徴を突き止めることは重要である。系統的につながりのある多数のHIV-1祖先変異株に最近感染した患者はHIV-1感染では少数派に属するが、我々は2つのコホートで、感染初期のHIV-1集団の多様性が高いと、HIV-1診断1年後のVLが大幅に高くなるという関係性を見いだした。