Perspective
がん:腫瘍の不均一性の解明と活用に向けて
Nature Medicine 21, 8 doi: 10.1038/nm.3915
腫瘍の不均一性の程度は新たに浮上してきた問題であり、解明は始まったばかりである。遺伝的不均一性およびエピジェネティックな不均一性が腫瘍の進化や臨床的プログレッションにどのように影響するのかは分かっていない。このような不均一性に影響を与える環境要因の詳細な性質も、まだよく分かっていない。Nature Medicine、Nature Biotechnologyおよびフォルクスワーゲン財団は、腫瘍の不均一性およびそれに関連するトランスレーショナル研究の進展のために克服しなければならない障害をまず明らかにすることに注目して、会議を開催した。重要な問題点が確認され、それから参加者は問題の解決法を考案した。この総説はそれらをまとめたものである。